Zoho Mail - 概要

Zoho@zoho.com
概要 Tips クライアントの設定

IT大国インド発祥のZohoが提供するサービス。日本語対応の美しいWebインターフェース。IMAP ,POP ,SMTP* を使用可能。アーカイブ、ラベルなどGmailに似ているが独自の機能は少ない一方で、制約が少なくヘッダ情報もシンプル。

癖がなくメールの王道を行く模範的な優等生。アカウント一つで他の豊富なサービスも使えるのも魅力的。Zoho WorkDrive や Google Docs からの添付、独自のドメインでの運用も可能で、Google Apps 無償版や Outlook での新規登録ができなくなった現在では貴重な存在。同様に終了してしまう前に登録しておこう。

元々優れた技術力を持っていたゾーホー。正直すぎて損をしているところもありましたが、徐々に徐々に実力が認められてきました。Blog の更新も活発で、今後ますます期待できそう。

* 以降に作成したアカウントは Webmail のみ

arinco.org も Zoho Mail のホスティングを利用しているぞ

良い点

  • ウェブ、クライアント、送信、受信、広告は一切表示されない。
  • メールを eml 形式でインポート、エクスポート可能。
  • 手持ちのドメインでホスティングが可能。
  • IPによるアカウントへのログイン制限ができる。
  • アカウントロックなどの制限が緩やかで安心して運用できる。
  • クッキーに関する取扱いなど、他社があいまいな表現にするようなところも明確な分かりやすい言葉で記述してある。
  • 他のメジャーなサービスのようにメールの内容をスキャンしたりしない。
  • 高度な技術と厳格な管理体制。

悪い点

  • ヘルプが英語。日本語サポートがない。
  • アカウントの登録にメールアドレスが必要。
  • ユーザー名に最小 6 文字が必要。
  • 新しい Zoho Mail への移行が中途半端のままになっている。
  • コンテンツ間の移動がしにくい、よく袋小路になる。
  • ドメイン登録を中心とした運用を想定しているため、ライトユーザーにはわかりにくい。

機能詳細

基本機能IMAP、POP3、SMTP、EAS (新規は Webmail のみ)
拡張機能代理送信、他POP3受信、自動振分、自動返信、迷惑メールフィルタ、受信拒否、予約送信、繰り返し送信、署名、メール検索、キーボードショートカット、メールと連絡先のインポートとエクスポート、テーマの変更、モバイル版。
追加の機能アドレス帳、カレンダー、タスク、メモ。
容量制限5 GB。添付ファイルを含む 1 通の最大サイズは20 MBまで。
アカウント期限120 日間。 Zoho Mail アカウント期限の詳細
セキュリティHTTPS接続、外部画像ブロック、アクセスログ、ウィルススキャン、S/MIME、IPによるログイン制限、2段階認証。
スマホアプリ

ドメイン
  • @zoho.com
  • @zoho.eu
  • @zoho.com.cn
  • @zoho.in
  • @zohomail.com
  • @zohomail.jp
その他Facebook, Google, G Suite, Yahoo! のアカウントでログイン使用も可能。
Dropbox、Google ドキュメントと連携してサイズの大きなファイルを送信、保管できる。
関連リンクZoho サービスの状態Zoho 公式ロゴ

障害情報の確認は外部サービスが有効です。DNSに障害があった際には Twitter が活躍しました。

機能補足

エイリアスは、+(プラス記号)を使ったSubaddress Extensionを使える。

一日の受信可能数は制限なし。制限はサイズでされ、250 MB/日まで

受信可能な添付ファイルのサイズは、1通につき 20MBまで。1日 300MB を超えるとメールはブロックされる。

自動返信は期間内の全ての送信者、連絡先、連絡先以外の 3種類の指定が可能。

受信拒否はホワイトリスト、ブラクックリスト、それぞれドメイン指定、アドレス指定の 4パターン。

フォルダー内のメッセージを空にするには、フォルダーを右クリックしてメーニューから削除できる。

サブフォルダーの作成も、同右クリックから可能。

ごみ箱と迷惑メールフォルダーのメッセージは、30日後に自動削除される。

例外として、メールボックスの容量が一杯の場合、着信メールは受信拒否されるが、ごみ箱を空にして計算後判断される。

Webメーラーは、Zoho Mail
User-Agent: Zoho Mail
X-Mailer: Zoho Mail

Tor は禁止されておらず制限が掛かることもありませんが、歓迎もされておらず、稀にセキュリティ警告やタイムゾーンの変更を促すメッセージがでることがあります。念のためクリアネットからの利用が堅実です。

Zoho の読みは、ゾホ ではなく、ゾーホーです。ゾーホージャパン株式会社

他サービスとの連携

Dropbox と Google Drive からは、クラウドピッカーでスムーズにリンクを取得できる。Oauth2.0 による認証なのでパスワードも渡す必要がない。
Zoho mail Cloudpicker
新しいバージョンでは、さらに、OneDrive、Box、EverNote からの添付が可能。

携帯番号なしでメールアドレスを取得する方法

Zoho のメールアドレスを取得するには携帯電話が必要です。

一部の国はメールアドレスだけで取得できる状態が続きましたが、2018年7月より、@zoho.com、@zoho.eu、@zoho.com.cn、@zoho.in の全ての国で、取得に電話番号の登録が必要になりました。

また、カスタムドメイン利用の場合でも電話番号が必要とされます。

2020年 zoho.eu と zoho.in は zoho.com へリダイレクトされます。廃止されたわけではなく一部のページは存在します。また取得済のメールアドレスは継続して有効です。

日本の Zoho Mail は、実質的に zoho.com と同じです。

Zoho はアカウントを新規に取得しなくても、Gmail、Yahoo Mail など、特定の他のアカウントでもログインできます。Email の利用を開始すると Zoho メールアドレスをもらえるため、携帯番号なしで Zoho メールアドレスを使うことができます。

▶Zoho Mail を携帯電話なしで登録する方法に詳しく図説しています。

どの国の Zoho もユーザー名は 6文字以上、30文字以下。カスタムドメインは 1文字から作成可能。

メールアドレス最小文字数
○○○○○○@zoho.eu14文字
○○○○○○@zoho.in14文字
○○○○○○@zoho.com15文字
○○○○○○@zoho.com.cn18文字

ログインはそれぞれのサイトからする必要があります。@zoho.com のログインページから、@zoho.com.cn のアカウントではログインできません。その替わりに、ユーザー名は○○○○○○の入力だけでログインできます。

また、メール機能は等しく使えますが、扱っているサービスの種類や数が異なります。

非常に古い @zoho.com のアドレスには連絡用のメールアドレスさえ登録していないアカウントも存在します。

セキュリティ

添付ファイルは、送受信ともClam AntiVirusでスキャンされます。ClamAV

2段階認証はメールの設定ではなく、右上の顔写真のマイ アカウントから設定します。

SSL Server Test
ドメインSSL品質サーバー所在地
mail.zoho.comA+米国
mail.zoho.euA+英国
mail.zoho.com.cnA+中国
mail.zoho.inA+インド

SSL 認証局は COMODO のニューブランド Sectigo。zoho.in のみ Thawte。

Sectigo logo svgThawte logo svg

代理送信

代理送信は、Zoho SMTP のサーバーと他 SMTP の選択が可能。どちらも認証は必要。
他社 SMTP の認証は、ログイン情報を入力してもメール受信による認証が必要。

設定のSend Mail Asから+ Add new From email address。

Zoho mail の代理送信設定画面

Zoho Mail の代理送信は柔軟に設定できる。

代理送受信とエイリアスの一覧表にあるように、他SMTPを使えるのは、Zoho Mail と Gmail のみ。自身の SMTP と他社 SMTP の使い分けができるのは、Zoho Mail のみ。

ヤフーメールを Zoho Mail で送受信する方法を画像付きで解説しています。

Zoho Mail のプライバシー情報

IPアドレス
WEB送信SMTP送信
zoho.com付かない付く
.com 以外付く付く
広告の有無
メール画面WEB送信SMTP送信
付かない付かない付かない

最終確認日: 2019年9月19日

zoho.com の一部アカウントと Zoho.eu、zoho.com.cn、zoho.in からの WEB 送信には IP アドレスが付きます。

はっきりしないのですが、特定の時期以降に作成したメールアドレスは仕様が異なるようです。

新規アカウントで削除された機能

キシリア「ゾーホーも地に墜ちたものだな」

2017年12月4日以降に作成された Zoho アカウントは次の機能が使えません。

IMAP、POP3、SMTP、Exchange ActiveSync と 自動転送。

カスタム ドメインは、今まで通り使えます。

この変更は告知なしで行われ、フォーラムの指摘により判明しました。

アカウントの有効期限とキャンセル

120 日間アカウントにログインしなかった場合、アカウントが削除される可能性。この期間は、メールならメールのマーケットプレイスならマーケットプレイスのサービスごとにカウントされます。Inactive User Accounts Policy

ただし、フォーラムのCustomer Supportからの回答では、 120日 間ブラウザでログインしないと、メールデータは削除されるがアカウントは削除されない とあります。 (2015-05-12)

また、以前のPOP, IMAP でのアクセスもログインと見なされるの記述は削除されています。

アカウントの削除

  1. コントロールパネルのダッシュボードから組織の削除
  2. マイ アカウントから、設定(左タブ)、アカウントの削除
zoho ceo logo svg vector
Zoho Svg logo