GMX Mail - レビュー
1&1@gmx.comユーザー数は 1300 万人。高機能のため、日本語は未対応ながら海外のメールの中ではよく知られています。
1 つのアカウントで 10 個までの別名アドレスを利用でき、いつでも変更できます。このエイリアスは、ログインアドレスの情報を漏らさないため、登録用のメールアドレスとして重宝します。
GMX には 2 GBのオンラインストレージも付属しており、WebDAV 対応。アンチウィルスやアンチスパムにも力を入れているようで大きく宣伝されています。
機能面では文句なしですが、少々動作が重いのと古めかしいデザインのため、どうしてもジジむさい印象がぬぐえません。若ぶったアイコンがそこはかとなく痛々しい。
一部の IPアドレスにアカウント取得制限が掛かっています。
Mail.com のページで、IP制限の詳細と回避方法を解説していますが、特にこだわりがなければ、Mailo や Yandex をおすすめします。
良い点
- 保存容量 65 GB。
- 送信メールに広告が付かない。
- メールを自動削除するまでの期間をフォルダーごとに設定できる。
悪い点
- 登録にメールアドレスが必要。
- 日本語非対応。Webメールは日本語のフォルダー名も不可。
- アカウントの作成時の入力項目が多い。
- アカウントIDの付くエイリアスはあまり使い道がない。
- 他POP受信の設定をしたアドレスしか代理送信できない。
- Home 画面からしかスタートできない。
- Webメールのサイドに広告が付く。
機能詳細
基本機能 | IMAP、POP3、SMTP📩クライアントの設定方法 |
拡張機能 | 代理送信、他POP3受信、自動振分、自動転送、自動返信、迷惑メールフィルタ、署名、メール検索、キーボードショートカット、連絡先のインポート、テーマの変更、モバイル版、エイリアス。 |
追加の機能 | アドレス帳、カレンダー、オンラインストレージ。 |
容量制限 | 保存容量は 65 GB。添付ファイル 50 MB まで。1 通あたり送受信のメールサイズ制限なし。それとは別にオンラインストレージが 2 GB。 |
アカウント期限 | 6か月間アカウントにログインしなかった場合、無効になる可能性。GMX General Terms 9 |
セキュリティ | HTTPS接続、外部コンテンツブロック、ウィルススキャン、2 段階認証、PGP。 |
スマホアプリ | |
ドメイン | @gmx.com @gmx.us など24種類。 ▶ GMX Mail で取得可能なドメイン一覧 |
関連リンク |
機能補足
ユーザー名は 2 文字から取得できます。
GMX の利用資格は 16 歳以上です。取得時の西暦は 2005 年より前にしないと登録できません。
2010年より GMX Mail は、アメリカのMail.comを統合して、そちらも運営されています。ある程度機能の差はありますが、サーバーやインターフェイス、保存容量など本質的な部分は同じになっています。
にインターフェイスが刷新。Aol Mailのようにカレンダーやストレージを統合した画面になりました。
保存容量は 2020年 6月より、無制限から 65 GB へ変更されました。
GMX Mail へログイン
通常、GMX Mail にログインするには、ページを開いた後、Log in ボタンから入力 Form を表示する必要がありますが、次のリンクから直接入力欄を表示できます。
GMX Mail のログイン Form へ広告と IP アドレス
メール画面 | WEB送信 | SMTP送信 |
付く | 付かない | 付かない |
WEB送信 | SMTP送信 |
付く | 付く |
IP アドレスと共に X-UI-Sender-Class に 32 文字のアカウント ID が送信される。(記 2019年7月9日)
エイリアス
エイリアス (別名アドレス) は完全なメールアドレスを 10個まで登録でき、いつでも変更可能。
エイリアスによるログインも可能。パスワードは全て同じになる。署名と自動返信はエイリアスごとに設定可能。
削除されたエイリアスは 1 年間ブロックされ再取得できない。例外として、同日中に作成され削除された Email アドレスは 1 ヶ月のみブロックされる。
拡張アドレスのエイリアスは +. 共に使用不可。
エイリアスの登録方法
左ペインの一番下の Settings
Alias Addresses
好きな名前とドメインを選択して、Create alias address
代理送受信
Mail Collector に登録すると他のメールを代理受信できる。
Mail Collector には POP3 に対応したメールアカウントのみ登録できる。IMAP や他のサーバー名を登録成功しても、強制的に最初に見つけた POP3 サーバーが選択される。
Mail Collector に登録したアドレス宛に認証用のメールが送信されるが、リンクは機能しないので応答不要。パスワードだけで登録が完了する。
代理送信は、Mail Collector に登録したアドレスを GMX の SMTP サーバーからのみ可能。
送信メールアドレスの変更は、From/Cc/Bcc ボタンを押すと表示される拡張メニューから変更可能。
自動転送は、Filter Rule より設定。転送先は自身のエイリアスか Mail Collector に登録したアドレス宛のみ。Mail.com は自動転送できない。
セキュリティ
スパムフィルターは、設定のMail Securityより無効にできる。McAfee によるウィルススキャンは全ての添付ファイルに対して実行される。これも無効にできる。
フィルターは、設定のFilter Rulesから設定する。最大で自動削除まで、受信拒否はできない。
ブラックリストにマッチしたメールアドレスは、スパム扱いになる。こちらからも受信拒否はできない。
トラッキングは、Scorecard Research と Index Exchange
SSL Server Test
その他
SMS通知はないが、Filter Rules から Email へ通知ができる。
送信者名は未設定にはできないが、送信時に非表示を選択できる。
サポートされる言語は、英語、フランス語、スペイン語。
やや機能の劣る gmx.net はドイツ語のみで、ドイツ、オーストリア、スイスのユーザーは、そちらしか登録できない。
同じ 1&1 Internet が提供するWEB.DE FreeMailは、ドイツ国内からしか登録できない。
日本からのアクセスは、ウェブメール、メールサーバー共にドイツかアメリカのサーバーに接続する。
GMX Webmail はQooxdoo JavaScript frameworkが使われている。
1&1 はドイツの企業ですが、一時、メールはアメリカの1&1 Mail & Media Inc.による運営となり、その後、に、ドイツの1&1 Mail & Media GmbHへ変更になりました。
1&1 は、2018年にブランド名を 1&1 Ionos に変更しました。
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