AOL Mail - レビュー
AOL@aol.jp
ただ、受信側に立って送信者にもエラーを返さず、メールが全くの行方不明になったり、数日間の遅延がまれにあります。スパムフィルターはオフの状態で同じ送信者からのメールでも片方のみ不達メッセージなど。洗練されたイメージとは裏腹に送受信に関しては結構不安定。
設定に関しても、それができて、なぜこちらができないのかといった矛盾含みのところがあり、上級者ほど悩みそうです。
IMAP ,POP ,SMTP ,容量無制限。機能の面では文句の付けようがありません。
ここ数年のうちに、運営企業が Yahoo! と共に ベライゾンへ、さらにアポロへと目まぐるしく移っており、サイトの構成や仕様がカオスになっています。また、サービスを縮小しようという意図が明らかで、露骨な制限を掛けてきています。
新規登録に電話番号が必須です。
他に魅力的なコンテンツがあるわけでもなく、新規に取得する必要はないでしょう。
ポータルサイトの Aol.jp は終了しましたがメールには影響ありません。
良い点
- 保存容量が無制限。
- 綺麗で、カレンダーやアドレス帳との連携がスムーズ。
- 他国の AOL ドメインでも日本語で利用できる。
悪い点
- 登録に携帯電話番号が必要。
- 全ての国のヘルプに古い情報や間違った情報が掲載されたままになっている。
- 全くメンテナンスされていないようにみえる。
- 特定のサービスからのメールを全く受け付けない。
- Webメールの画面に広告とトラッキング画像。
- テキストメッセージでも URL らしき文字列をリンクしてしまう。
機能詳細
| 基本機能 | IMAP、POP3、SMTP📩クライアントの設定方法 |
| 拡張機能 | 自動振分、迷惑メールフィルタ、署名、メール検索、キーボードショートカット、メッセージと連絡先のインポート、テーマの変更、モバイル版、エイリアス。 |
| 追加の機能 | カレンダー、アドレス帳、To Do list |
| 容量制限 |
aol.jpは 16 MB の記載があるが他国と同じサイズ。 |
| アカウント期限 | 1 年間アカウントにログインしなかった場合無効になる可能性 |
| セキュリティ | 外部コンテンツブロック、スパムフィルタ、ウィルススキャン、2 段階認証。 |
| ドメイン |
|
| スマホアプリ |
機能補足
使い方のヒント
モダンブラウザ以外はモバイルバージョンの表示になります。レンダリングエンジンが同じ派生ブラウザもモバイル表示です。ほとんどの設定はデスクトップバージョンでしか変更できません。明らかに不具合ですが長い間放置されたままです。
ソースの表示は右クリックメニューのメッセージの送信元を表示する。メニューのアクションには、メールを開いたときのみ項目が表示されます。
送信済みフォルダの場合は、メッセージを開き、すべてを表示するボタンをクリック。今度はアクションから、メッセージの送信元を表示する。反対に右クリックメニューには項目がありません。
添付ファイルは送信操作後にアップロードされます。
メール作成画面からは TEXT と HTML の切り替えができない。事前に設定しておく必要があります。
外部コンテンツブロックは見知らぬ送信者からの画像とリンクをそれぞれ無効にできる。全ての送信者に対しては設定できない。
デフォルトの迷惑メールフィルタは無効にできます。凄くシビアなため無効を推奨。クライアントから使用するなら、クライアント側のフィルターがおすすめ。
送信者フィルタは、削除するかスパム フォルダへ仕分けるかの 2 通り。
受信拒否は不可ですが、自動削除が可能です。
一応、有料プランに広告の付かない Ad-Free AOL Mail がありますが、$4.99 (約550円)/月もするうえに、対象はウェブメールのみ、他のモバイルアプリやモバイルブラウザは対象外です。
セキュリティ関連
送信ヘッダには IPアドレスが付く。広告は Web画面のみ。
| WEB送信 | SMTP送信 |
| 付く | 付く |
| メール画面 | WEB送信 | SMTP送信 |
| 付く | 付かない | 付かない |
2 要素認証はオプションのアカウント情報から設定できます。パソコンは、AOL Desktop が必要。
SSL Server Test
認証局は DigiCert (デジサート)
DigiCert の SSL証明書は Interia.pl や Proton Mail などの大きな企業で使われています。
評価日: 2022年4月16日 (v2.1.10)
TLS 1.0/1.1 をサポートしていると、上限が B 評価になりました。最新のブラウザは TLS 1.3 を使うので問題ありませんが、20 以上の広告とトラッキングの中に SSL 未対応のものも含まれるため、それらをブロックしない通常の状態では安全でない接続になります。
エイリアス
簡単な別名アドレスを使えます。送信メニューも表示されますが、実行するとエラーダイアログが表示されます。
@aol.fr = @aol.com = @aim.com
example@aol.com = example@aol.fr
example@aim.com = example@aol.fr
example@aol.co.uk ≠ example@aol.fr
example@aol.de ≠ example@aol.fr
example@aol.jp ≠ example@aol.fr
+ や. の拡張アドレスは利用不可。
電話番号の登録は不可避


アカウントのキャンセル
アカウントの有効期限
1 年間ログインしないとアカウント削除。
ただ、このページには以前次の記載がありました。
メールボックスに90日間ログインしないと Inactive の状態になり、受信メールは送信者へ返送される。Inactive な状態から、さらに 90日(累計180日)経過すると、メールボックスを含む全てのデータが削除される。

さらに、Yahoo! と共通の Boundless利用規約には長期間利用がない場合に無効になる可能性の記載。
実際には 180日過ぎても、ログインすればメールの利用を再開できるのを確認しています。利用規約に従うのが普通ですが、ヘルプに記載があると言われれば、それまでなので 180日に一度はログインすべきでしょう。
保存容量は無制限。送受信可能なサイズは添付ファイルを含めて 25 MB。