Vivaldi Webmail - レビュー
Opera@vivaldi.netVivaldi ウェブメールの利用にはアカウント取得後に評価システムをクリアする必要がありますメール機能はすぐには利用できません。
ヴィヴァルディはMy Operaの終了を惜しんだ創業者により代替としてして起ち上げられたアイスランドにあるコミュニティサイトです。
元々熱心な Opera のファンがいたのと、同名の Blink ベースのパワーユーザー向けVivaldi ウェブブラウザが話題になったことから、検索してみると、あの四季で高名な作曲家、アントニオ・ヴィヴァルディと同じくらいネームバリューがあるのがわかります。
メールはそのサービスの内の一つで、日本語対応、暗号通信の IMAP ,POP3 ,SMTP サーバーが使え、メールクライアントから利用もできます。
Webメールは見た目も良く使いやすいのですが、動作が遅く唯一にして最大の疵瑕になっています。
それもそのはず、アイスランドは遙か北の海の孤島。CDNを使って他のコンテンツは、パフォーマンスがアップされていますが、Email のみ使われていません。
宛先や添付ファイルの有無などの、列のタイトルが非常に多く用意されていて、表示非表示の選択も柔軟にできます。これは他のメールにはない特徴です。
機能面では、後述する Webメールからの代理送信が得意で、簡単な設定で制約もなく、ほぼ完璧に代理します。
全体的には、複数のコンテンツが用意されているコミュニティサイトのDisroot.orgやTeknik.ioと同じように、みんなで楽しく使いましょうという雰囲気をかもしだしています。
良い点
- 広告が一切付かない。
- ローカル部最低4文字のアカウントや好きな名前を取得しやすい。
- 日本語対応のWebメールの外観がきれい。
- 宛先や優先度などのカラムに表示する項目を選択できる。
- Drag & Dropが可能。
- Eml 形式でダウンロードが可能。
- IPアドレスのマスク(Web)
悪い点
- メール機能の利用に Vivaldi.net での活動が必要。
- 動作や転送速度が遅い。
- ヘルプが少なく詳細が不明。
- ところどころが未完成。
機能詳細
基本機能 | IMAP、POP3、SMTP📩クライアントの設定方法 |
拡張機能 | 自動転送、自動振分、自動返信、代理送信、署名、メール検索、連絡先のインポート、テーマの変更、エイリアス。 |
追加の機能 | アドレス帳、ブログ。 |
容量制限 | 5GB と添付ファイルの写真など用に 5GB。添付ファイル 20MB。送受信可能な 1通のメールサイズは 35MB。1日に 100通まで。 |
セキュリティ | 2 要素認証、HTTPS接続、外部画像ブロック、PGP、SPF。 |
アカウント期限 | 6 ヶ月 未使用で削除される可能性 |
ドメイン | @vivaldi.net |
開設日 | 2014 年 |
機能補足
Vivaldi Browser がリリースされてからはメインコンテンツになっています。ブラウザを扱っているのが、Vivaldi.com、メールやフォーラムなどコミュニティ関連は、Vivaldi.netです。
アカウントは Vivaldi.net 右上のRegisterより作成できます。
ごみ箱の中身は自動では消去されないので、手動で空にするか、設定のサーバーの設定から、ログアウト時に空にするように設定しておきます。
フォルダーを空にするには、受信箱などのフォルダーが表示のある左ペイン一番左下の歯車アイコンから、空を選択します。確認画面の後削除されます。
連絡先を削除するには、連絡先を選択した状態で、一番下の選択した連絡先を削除
メール本文のアドレス横のアイコンから簡単にアドレス帳に追加できますが、同じ画面から削除はできません。
送信者名、署名、返信先などの設定は、「新しいメッセージの作成」から識別情報を編集です。
名前を非表示にするには識別情報を編集から、表示名を空欄にして保存します。
Vivaldi はアントニオ・ヴィヴァルディと同じ綴りです。Vivaldi で検索すると、もはやブラウザの情報ばかり表示されます。ヴィヴァルディ と日本語で検索すると作曲家の Antonio Lucio Vivaldi の情報が表示されます。
Roundcube Webmail と AfterLogic Webmail client
AfterLogic webmail client は 2019年1月2日に廃止され、Roundcube Webmail へ一本化されました。
現在利用できるのは、Roundcube のみです。
過去の情報
Vivaldi に新しくAfterLogic WebMailが追加され、デフォルトのウェブメールになりました。以前のRoundcube Webmailも選択して利用できます。
両者は同じブラウザ上でそれぞれログインすることもできます。
AfterLogic にログイン Roundcube にログイン
フィルターが追加されているのが大きな違いです。
自動転送 | 自動応答 | 自動振分 | 代理送信 | |
AfterLogic | ○ | ○ | ○ | ☓ |
Roundcube | ☓ | ☓ | ☓ | ○ |
Vivaldi Community へログインしていても、ウェブメールは別にログインする必要があります。メールをメインに利用するなら、直接メールのログイン画面へ行くとすばやく開始できます。
公式サイトからは、Vivaldi Community から Webmail を選択すると AfterLogic。Vivaldiブラウザー から メール を選択で Roundcube になります。
ログインのユーザー名には、@より前のローカル部のみ入力します。
Vivaldi Webmail の設定画面
Roundcube の設定画面から、おおよその機能がわかります。
PGP もサポートされています。
SSL Server Test
webmail.vivaldi.net
(31.209.137.16)
評価日: 2022年4月21日 (v2.1.10)
DNS CAA 対応
mail.vivaldi.net は廃止。
サーバーソフトウェア は nginx/1.12.1。トラッキングは一切されていません。
代理送受信とエイリアス
拡張アドレスは+を利用可能。.は不可。
Antonio+Lucio@vivaldi.net = Antonio@vivaldi.net
Anto.nio@vivaldi.net ≠ Antonio@vivaldi.net
同じRoundcubeの Cockmailと違い、識別情報を追加の電子メールの項目欄を編集可能なため、メール認証後に代理送信が可能です。
ただし、エイリアスの+のアドレスを登録する際に自身に送られる認証メールの URL をクリックしてもエラーになり登録できません。つまり、Webメールから+記号のエイリアスでの送信はできないということになります。
Thunderbird のように送信者情報を編集できるメールクライアントからならエイリアスで送信できますが、SMTP からの送信には IPアドレスが添付されます。
Roundcube | SMTP |
付かない | 付く |
メールサービスの規模や仕様が似ている Everymail (Roundcube) は、反対に SMTP 送信に IPアドレスが付きません。
認証に失敗した他のメールアドレスの識別情報は、横の禁止マークのアイコンをクリックすると削除できます。
メールアドレスを名のるだけの代理送信ですが、Vivaldi.net から送信、経由したこと以外は、Vivaldi のアカウント情報やブラウザの接続している IPアドレスを添付しないため、充分実用可能です。
アカウントの作成
以下は Vivaldi アカウント の作成方法です。フリーメールを利用するには 2023年5月4日より、アカウント取得後にレピュテーション(評価)システムをクリアする必要があります。その代わり SMS 用の携帯番号登録は不要になりました。
Register 入力欄はすべて必須です。
Username | : メールアドレスを決めます。(3文字~) |
: 手持ちのメールアドレスを入力。 | |
First Name | : 名 (一郎) |
Last Name | : 姓 (鈴木) |
Password | : パスワードを決めます。 (12文字~) |
Confirm Password | : パスワードを再入力。 |
What is: 6 + 4? | : 演算の答えを入力。 (10) |
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利用規約とプライバシーポリシーを読んだ上でこれに同意します をチェック。
Register で完了です。
アカウントのキャンセル方法
- Vivaldi.net にログインします。
右上のメニューより Profile を開きます。
Profile 下の Delete account。
注意画面の Yes,delete my account.
まだ削除されません。
連絡先のメールアドレスへメールが届くので、本文の URL をクリック。
確認画面に パスワードを入力して Delete account.
完全に削除されます。
アカウントは即時削除され、復旧メニューはありません。
データベースの削除は、しばらく 時間が掛かります。