Mail2Tor - 概要

Tor@mail2tor.com
Tor Projectの SVGベクターロゴ 挿絵

メイルトゥトーアは、Tor ネットワーク内で運営しているTor Hidden Service。通信元の秘匿を主眼に置いたフリーメールサービスで Tor からの利用しかできない

Webメールの他に .onion ドメインの IMAP と SMTP の秘匿サーバが用意されており、メールクライアントから送受信ができます。

通常の Tor での接続と異なり出口ノードからの接続ではないので、より秘匿性が高い。現在は最小の機能しか持ちませんが、今後拡張される予定です。

メールソフトでの利用は環境を整える必要があり、少し知識と手間が必要ですが、Webメールは Tor ブラウザを実行するだけなので誰でも簡単に利用できます。

他の Tor Email と比べて、接続が途切れやすく、サーバーダウンも多い。

CockmailProtonMailTor Hidden Serviceと通常の接続の選択ができ、もう少し柔軟に使用できます。その代わりクライアント用の秘匿サーバは用意されていないので、目的に応じて選択してもよいでしょう。

また、2017年にスタートしたElude.inは、実績が少ないものの優れています。文字化けしない多機能の Tor Mail であり、こちらもおすすめです。

良い点

  • アカウント登録に際し必要な個人情報がない。
  • 1文字のローカルネームの選択が可能。
  • .onionドメインの IMAP と SMTP を使える。
    (Thunderbird からの使い方)

悪い点

  • 最小限の機能しか持たない。
  • Tor を使える環境が必要。
  • 時々サーバーダウン。
  • 時々接続が途切れる。
  • フィルターのプラグインの除外の為、自動振り分け、受信拒否の類いは全て不可。

機能詳細

基本機能IMAP ,SMTP
拡張機能代理送信、署名、メール検索、テーマの変更。
追加の機能アドレス帳。
容量制限添付ファイル 2MB。
ドメイン@mail2tor.com

機能補足

tor browser iconTor への接続にはTor Browserを利用するのが最も簡単です。匿名性を維持できるよう設計されています。インストール後、mail2tor2zyjdctd.onionにアクセスします。

トップページにアクセスできなくても、メールサービス (mail2tor2zyjdctd.onion/squirrelmail/) には接続可能なことが多いです。すでにアカウントを持っているなら、こちらからログイン可能です。

トーアブラウザはポータブルで動作するので、出先で Mail2Tor を使うことも可能です。

その他に、Advanced Onion Router やスマホ用のOnion Browser(iPhone, iPad) やOrfox(Android) から Tor ネットワークに接続できます。

Webメールはオープンソースでフリーウェアの SquirrelMail。更新が停止してから期間を置いて機能も少なめですが、JavaScript なしで安定した動作をします。ただ、英語以外の言語はCharsetの扱いを間違えて、送受信共よく文字化けが発生します

文字化けした受信メールは、適当なテキストエディターからエンコードを指定すれば読む事はできます。

SquirrelMail からの送信は、charset=iso-8859-1 固定。メールソフトを使うと Charset を指定できるので、日本語を扱うならSMTP 送信がおすすめです。

SquirrelMailのログインは、ドメイン名まで入力します。○○○@mail2tor.com

502 Bad Gatewayのエラーが時々発生します。ページを更新して改善しないなら、再ログインします。

拡張アドレスの+(プラス).(ドット)は共に使用不可です。

info+tamanegi@mail2tor.com info@mail2tor.com
in.fo@mail2tor.com info@mail2tor.com

※ゲートウェイという言葉は使う場所により色々な意味に使われますが、Torゲートウェイとは、Tor Hidden ServiceをTorでなくても利用や閲覧ができる代替ページを指します。プロキシのように機能してTorへ接続します。

Clearnetという言葉は、Tor以外の通常のWebを指します。Tor Hidden Serviceでないことを強調したり区別する時に使われます。

Mail2Tor の Clearnet のサーバーは、DDos 攻撃を受けたり然るべき機関に召し上げられて時々アクセスできなくなりますが、メール機能本体は Tor にあるので影響を受けません。

Mail2Tor の Gateway は、Google 検索にヒットして通常のブラウザからも閲覧できます。どのようなサイトなのか雰囲気を覗いてみるくらいは構いませんが、安全ではないので、Gateway からアカウントを作成したりメールにログインしないでください

代理送信

他のメールアドレスの代理送信は、少し分かりにくいので設定方法を解説します。

  1. OptionsPersonal Information

  2. 真ん中やや上のEdit Advanced Identitiesをクリックします。上下 2つIdentityの登録場所が見えます。

  3. 上段のDefault IdentityE-Mail Addressへ本来の@mail2tor.comのメールアドレスを入力して、下段のSaveから保存します。 (これをやらないと元のアドレスで送信できなくなってしまう)

  4. Add a New Identity へ代理したいメールアドレスを入力して同じくSaveするとAlternate Identity 1として登録されます。認証もないので、全くの思いつきのメールアドレスを設定する事も可能です。

    図では@mail2tor.comを追加していますが、@gmail.comなどでもO.Kです。

  5. Compose から新規作成するときに、From欄のメールアドレスを選択変更できます。
    Mail2Torの新規メール作成画面

メールアドレスはいくつでも追加できます。

追加したメールアドレスは送信専用で受信はできません

エイリアスで送信すると、ヘッダの Received:ログインメールアドレスが送信されます
(SquirrelMail authenticated user ○○○○○@mail2tor.com)

IP アドレスは、from 127.0.0.1 になります。

送信制限の厳しい、VFEmail広告が付くフリーメールの代わりに送信することもできます。

この Multiple Identities の機能は、secMailTorBox でも使えます。

アカウントの新規作成

  1. Tor Browserアカウント作成ページを開きます。

  2. 必要事項を入力します。

    Usernameに英数字のアカウント名を決めます。(1文字~)

    Password を決めて、Confirm Password に同じ文字列を入力。

    Enter Captcha へ画像の文字列を入力します。大文字小文字注意。矢印のアイコンから画像を変更できます。

    すべて入力したら送信をクリック。

  3. アカウントの作成に成功すると、User createdと表示されます。

    ユーザー名がすでに使われていたり、画像認証が間違っているとエラーが表示されます。

    もう一度もどってチャレンジします。

  4. 今すぐログイン可とありますが、新規取得した直後にログインしようとするとERROR: Connection dropped by IMAP server.と表示されます。

    ERROR: Connection dropped by IMAP server.
  5. アカウント作成後24 時間おくとログインできるようになります。

    記載はありませんが制限が掛かっています。 (記: 2018年5月16日)

ユーザー名が空いているのか、画像の文字が正しいのかは送信をクリックするまでわかりません。これにより、Mail2Tor は、アカウントの乱獲を防いでいます。

ユーザー名は1文字から取得できます。長い文字列なら無難ですが、短いメールアドレスを狙ってみるのも面白いでしょう。

アカウントのキャンセル

アカウントの削除は、SquirrelMail にログインする前の Mail2Tor の HP よりできます。上段右のDeactivateメニューからパスワードを入力、画像認証後、送信で削除されます。

Mail2Tor アカウントの削除
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