CTemplar - 概要
Armula@ctemplar.comインターフェイスや End-to-End Encryption のしくみは ProtonMail や Tutanota と同じ。機能は、より少なくなっていますが、送受信に必要な最低限度の機能は揃っています。
CTemplar は Cockmail 同様に、企業のプライバシーを強力に保護するセーシェルを拠点として、スイスはもはやプライバシー保護において有利な国ではなく、アイスランドが世界で最もプライバシーとデータの保護に強力な国と確信してサーバーを置いています。
ProtonMail が安全ではないと言っているのではなく、安全が証明できておらず運営や政府の意図によりプライバシーを侵害することも可能と主張します。これらは荒唐無稽なものではなく、専門家の間でもたびたび指摘されています。
2018年に公開された初期の、特定のエンコードで送信された日本語メールの文字化けやオニオンサイトの不具合も 2019年には修正されています。今現在は ProtonMail の縮小バージョンの様相を呈していますが、これから機能が追加改良されていく予定になっており、追加希望する機能を募っています。
Protonmail や Zoho、ストレージの MEGA のように、後から取得したアカウントには制限が増えるのが通例です。アカウント作成は簡単なので取りあえずの取得をおすすめします。
良い点
- 取得が簡単。
- 個人情報が不要。
- Tor 秘匿サービス。
- E2EE。
- オープンソース。
悪い点
- 日本語に未対応。
- 機能が少ない。
- 実績がない。
機能詳細
基本機能 | ウェブメールのみ |
拡張機能 | 自動振分、自動返信、自動転送、署名、メール検索、アドレス帳のインポート、キーボードショートカット、デスクトップ・Email 通知。 |
追加の機能 | アドレス帳。 |
容量制限 | 容量 1 GB。添付ファイル 最大 10 MB。送信 200通/日。 |
アカウント期限 | なし |
セキュリティ | スパムフィルタ、2要素認証、セッションタイムアウト、Whitelist・Blacklist、E2EE、PGP 受信、Tor hidden service。 |
ドメイン | @ctemplar.com |
スマホアプリ | |
デスクトップアプリ | Windows、Linux (GitHub) |
開設日 | 2018年 |
ユーザー数 | 2万人。(2019年2月14日) |
関連リンク | ソースコード |
機能補足
メール検索は日本語にマッチしません。
フォルダーは 5つまでに制限されています。
送信は HTML メールのみです。テキストメールは未対応。
キーボードショートカット一覧は、F1 キーで表示できます。
アドレス帳のインポートは可能ですが、エクスポートは不可です。
ページを更新するとログインページに戻る不具合があります。
PGP は公開鍵をエクスポートしての暗号メールは受信のみ可能、新しい鍵ペアの作成は不可です。
ブラウザは Chromium (Blink) 推奨。他のブラウザは度々読み込みが完了しない状態になります。
スパムチェックには SpamAssassin が使われています。
エイリアスと件名の暗号化は有料プランのみ。
2019年2月26日に、容量が 200MB から 1GB へ、1日の送信数が 100通から 200通へアップされました。
CTemplar の読みは、シーテンプル や シーテンプラー。テンプル騎士団の Templar です。
ProtonMail の危険性
ProtonMail を否定するような文言は後に削除されたため既に閲覧できませんが、ウィークポイントを埋めたのが CTemplar だという記述がありました。いまでも、ProtonMail を暗に連想させる内容が投稿されており、CTemplar の優位性をアピールしています。
Email Comparison Table – CTemplar
CTemplar による、Tutanota、ProtonMail、Hushmail、Gmail との比較表。
アカウントの取得
CTemplar のアカウントは、オニオンドメインからも取得できます。
メールアドレスを決めてパスワードを設定、文字認証をクリアするだけで簡単に取得できます。
ユーザー名は 4 文字から。記号は.-_の 3 種類。最初と最後の文字は記号以外にします。
取得制限
2020年3月3日より、招待コードが必要になりました。(Email Creation Restriction)
コードの取得方法は 3 つ。
- 有料ユーザーより招待コードを発行してもらう。
- invite-codes@ctemplar.com へメールで申請する。
- ソーシャルメディアから申請する。
有料アカウントは、週に 3つまでコードを発行できます。
アカウント削除は、設定の General から Delete Account