AOL Mail - Tips
AOL@aol.jp2025年 現在の AOL
サービスとしてはまだ存在している。
ただし、外国企業のいちブランドとして細々とした運営。
Aol.jp のポータルサイトは終了。
目立ったサービスはなく、活動は既存サービスの維持程度。
最小限度の更新は見られるが機能の追加はなし。
今後は現状維持から縮小する方向へ向かうと思われる。
新規にアカウントを取得するメリットはない。
Aol.jp は 2022年5月1日に終了しました。ただし AOL Mail は継続されます。
また、先んじて日本の AOL接続サービス は 2021年3月31日までで終了しています。
代わりには、日本語表示や IMAP、SMTP にも対応している 5x2.de や Disroot.org、 Mailo をおすすめします。これらのメールは Aol と異なり、プライバシーを重視しユーザーのメールを見たりマーケティングに利用しないことを明言しています。
運営者情報
AOL は、にアメリカの通信事業者のベライゾン(Verizon Communications) による運営となりました。
2017年に Verizon が Yahoo! を傘下に置き、Oath を発足。AOL と Yahoo! は Oath Inc. のブランドとして継続されることになりました。
これには日本の AOL も含まれ、運営は、Oath Japan株式会社です。ただし、Yahoo! JAPAN は、米Yahoo! とは別運営のため含まれません。
2019年1月8日 Oath は Verizon Media に改名されました。
2021年9月1日に Verizon Media は Apollo Global Management へ売却され、社名を Yahoo、日本ではブランド名を Boundless へ改めました。
| AOL | AOL 日本 |
| Yahoo | Boundless |
普通に使用するエンドユーザーへの影響はほぼないので、AOL Mail は今までどおり利用できます。既にアカウントを所有しているなら、まったく変わっていないと思って構いません。
ただ、ヘルプなどの記載が実際と異なる、書いてあることが場所により違うなど、かなり混乱しているのが見て取れます。
アカウントの取得や保持も難しくなり、全体的にメールサービスを縮小していこうという意図を感じます。
同じく新規取得に電話番号を必要とする Yahoo! Mail は、利用価値の高い Disposable address が魅力的ですが、Aol には取得する動機が見当たりません。
付けの Oath の利用規約では、Aol のサービスは、USA 在住の 13歳以上、日本は18歳以上による利用のみとされました。
Oath Inc. により AOL が開発していたモバイルアプリAlto Mailは、2017年11月8日にダウンロードを停止。12月10日にサポートも終了しました。続けて、12月15日には AOL Instant Messenger (AIM) も終了しました。
にOath のプライバシーポリシーが更新されました。電子メールの内容はスキャン、保存され効率的な広告配信等に利用されます。利用者は、Privacy Controls より、Aol と Yahoo で共有される情報の確認と制御ができます。
Oath Family
色々な国の AOL Mail の取得
@aol.com 以外のメールアドレスは取得できなくなりました。 (記:2018年4月21日)
| AOL | アカウント取得 | ログイン |
|---|---|---|
| 日本 | mail.aol.jp | |
| U.S.A | mail.aol.com | |
| イギリス | mail.aol.co.uk | |
| フランス | mail.aol.fr | |
| ドイツ | mail.aol.de |
Aol.jp (日本) と Aol.fr (フランス) のポータルサイトは終了して、それぞれ Aol.com と Yahoo France へリダイレクトされますが、mail.aol.jp と mail.aol.fr は存在します。
ログインはどこの国からもでき、ログインした場所の言語で表示されます。日本のアカウントのみ、@aol.jp まで入力してログインします。
異なる国でも実質的には同じシステムです。例えば、mail.aol.de からメールにログインするとドイツ語の表示になりますが、同じブラウザで mail.aol.jp を開くと、日本語の Aol にログインした状態になっています。
アカウント名は4文字から取得できます。
AOL Mail のエイリアス
@aol.jp 以外のメールアドレスは、@aol.com と @aim.com のドメインも持っています。
- @aol.com = @aim.com
- @aol.co.uk = @aol.com = @aim.com
- @aol.fr = @aol.com = @aim.com
- @aol.de = @aol.com = @aim.com
○○○○○@aim.com に送信したメールは、○○○○○@aol.com のアカウントへ届きます。@aol.com は、すでに @aol.com を使っているので、@aim.com のエイリアスのみです。
したがって、@aol.co.ukと@aol.frと@aol.deのアドレスを取得すると少し得です。
エイリアスでの送信メニューも表示されますが、実行するとバグによりエラーになります。
AOL Mail の匿名性
IP アドレス
Webmail送信は、IP アドレスをマスクしません。次の個別情報が追加されます。
Received: from ブラウザが接続している IP by webmail- ~
X-Originating-IP: [ブラウザが接続している IP]
その他に、X-Mailer: 使用されたwebインターフェイス 等が送信されます。
SMTPサーバーも IP アドレスをマスクしません。
トラッキング
Webmail には、広告の他に 1×1 ドットの画像ビーコンなど、いくつかのトラッキングが存在します。Boundless の個人情報保護方針には、それらの利用目的が記載されています。
メールの内容や添付ファイルにアクセスする権利も持っています。AOL と Yahoo! が Google より過激な個人情報の収集をしているのは、スノーデン氏の証言を借りるまでもなく周知の事実です。
Google と違い、AOL と Yahoo! が個人情報を適切に管理できるかも過去の事例から疑問符が付きます。AOL Mail で重要な情報は扱わないでください。
また、広告ネットワーク・プロバイダによる追跡される情報の保護方針は、各々のプロバイダへ丸投げされています。
匿名データとして第三者に提供されることがあるとされていますが、匿名性には何の保証もありません。少なくとも、ウェブメール利用時はサードパーティーのクッキーを無効にしておくべきでしょう。
インタレストマッチ広告用の個人データの解析は プライバシーコントロール よりオプトアウトできます。
AOL にログインできない
ログイン情報をインプットしたあと携帯番号の入力画面になり、先に進めないことがあります。

この状態で、すでにログインできているので、左上の Aol ロゴのリンクをクリックするか mail.aol.jp へ移動すると携帯番号を登録しなくてもメールを開始できます。
Yahoo! Mail は、この方法も封じられているため電話番号を入力しない限りログインできません。
秘密の Q & A
アカウント情報へ接続するには、ログイン情報の他に、秘密のQ&Aへの回答が必要です。5回間違えると 24時間待つ必要があります。

質問の答えを紛失した場合?のオプションは、さらに難しくなり、思い出さない限り永久にアカウント情報の変更はできません。

セキュリティ上のリスクは増えますが、やむを得ないのでパスワードと一緒に記録しておくべきでしょう。ハッキングされるより、答えを忘れる可能性のが高いからです。
AOL 検索エンジン
AOL の Web検索には、Microsoft の Bing の検索エンジンが使われています。

2002年から 2015年まで Google の検索エンジンが使われた後に、2016年1月1日より Bing に切り換えられました。
関連情報
QIP の Tips に「ロシアのポータルサイトで検索に使われるエンジン」と、Yandex の Tips に「ロシアの検索エンジンのシェア」を掲載しています。ロシアでの Aol 検索は、Bing を含めても、ほぼ使われていません。